長友佑都はすごい大物だと思うよ
長友ってのはただの陽気なやつかと思ってたが、こりゃすごい大物だと思った。
インタビューでは、ポジティブな思考をどうやってサッカーに利用したかを中心に語っているんですが、自分がビックリしたのはこれ。
「全てをポジティブに変える部分
全てを幸せに感じられる心の状態は
負けたくない」
元々ポジティブで人当たりの良い長友だけど、ポジティブの影響を理解していて、自分の思考を強引にポジティブに考えるようコントロールしているように思った。
判断するにあたって、感情をコントロールして、理性を選択している。
それはこんな言葉からもわかる。
「今まで自分自身に勝って
人一倍努力してきたっていうのは
自信を持って言える部分」
怠けたい気持ちに打ち勝って努力してきたって事もあるんだろうけど、ものすごく魂がキレイなんだと思った。
清らかとか濁りがないとかそんな感じ。
それって何かというと、物事を素直に受け止める事ができる人なんだと思う。
人に何か言われても言った人の想いをそのまま受け止められるとか、自分で決めた事を最後まで信じられるとか。心がキレイなので、五感にフィルターがかからずにそのまま受け止められる感じ。
もちろん強い向上心もあるから結果が出てるんだけどね。
長友の強さは、ポジティブでいながらポジティブの強みを理解していて、自分の感情もコントロールできる。
なおかつ魂がキレイなので、理性と感情が人より一致しやすい上、抜群の向上心がある。
だから5、6年で大学の補欠からインテルでレギュラーにまでなれたんだと思う。
それともう一つ言いたいのは、チャンスがくるまで地道に準備し続けられた事。
今でこそインテルで活躍してるけど、長友は遅咲きです。
誰でもチャンスがくるとは限らないし、巡ってくるタイミングもバラバラ。
そのタイミングで実力を発揮できなければ、過去にどれだけ優れていてもだめ。
運が良いというより運を引き寄せた気がするな、長友は。
たぶん今でもサッカー選手の才能はないと思う(って見直したら本人も言ってた)。
それでもサッカー選手になれたのは、向上心を行動にして、言葉にして、そういった事が周りに伝わり、回りの意識を変え、大学の監督がそれを見て、チャンスを与え、準備してきた長友がチャンスをつかんだ。
・・・というサイクルが、それ以降の所属チームでもあったのではないかと思う。
だから長友自体何も変わっていない。向上心がずっと変わらない。
これはものすごい事だと思う。
人間は現状維持を望むから、その向上心には常に逆の力が働いているはず。
「世界一のサイドバックになるために
やることはまだまだたくさんある」
逆算の目標設定ってのがある。
これは、20日後のテストで100点取る為にテスト範囲を4回勉強しようと決めたとする。
そうすると10日後までには2回終えよう、
その為に5日後までに1回終えよう、
1回で50ページあるから今日は10ページやろう。
これは、いついつまでにB地点にいたいから、それより前のこの時までにA地点にいよう・・・って感じで、目標から逆算してやるべき事を設定し続けると、最後には「じゃぁ今日はこれをやればいい」ってなる。
目標をたてても、その日やる事が気分次第だと、テストまでに2回しかできなかったとか1回もできなかった、なんて事になる恐れがある。
やることが見えてる長友は、きっと逆算で目標を立ててると思う。
目標間違えたら設定しなおせばいいだけ。
新しく決めた今日の目標に向かえばいい。
たぶん長友もいつまでにはこうなっていたい、その為に足りないものはこれ。
だからいつまでにこれをできるようにする・・・って事が頭にあるから、やることはまだまだたくさんあるって発言になったんだと思う。
これまでの目標も全て達成してきたのだから、これからの目標もきっと達成していくだろう、と願いたい。
当然目標が高くなれば、達成するのも難しくなるから。
でも、どんなに高い目標も達成する資質は持っていると思う。
あとは年齢との戦いもあるから、間違った目標設定もどういう結果を呼ぶのかわからない。
何事も経験と言うけど、それが最短で最速の道とは限らない。
目標を見直してくれる参謀的な人も必要な気がする。
発言と行動をしている長友には、そういった人を引き寄せる可能性も高いかもしれんね。
個人的には、中田英寿とか中村俊輔よりも大きな可能性を感じる。
所属チームはインテルだから2人のチームよりすでに知名度高いけど、勝ちへの貢献度とか影響力とか見るとまだまだ。
でも長友は、2011年に澤選手が取ったFIFA年間最優秀選手のバロンドールもいけるんじゃないか。
ぜひかんばって欲しいと思う。